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FreeBSDにおける, Tk の ports/packages について
田口 毅 taguchi@tohoku.iij.ad.jp
本文章では, FreeBSD環境におけるTkの特徴的な部分をまとめる.
1. インストールされるファイルについて.
FreeBSD 上では,数多くのプログラムが標準配布に組み込まれており,それに
加えて1200を越えるプログラムが, ports/packagesの仕組みを用いて提供され
ている.
そこでのリリースエンジニアリング的問題に付いては, Tcl8.0のドキュメント
で述べたので,そちらを参照されたい.ここでは,実際に注意しなければなら
ない事柄を述べるのみとする.
FreeBSDのports/packagesでインストールされるTk8.0においても,標準の
Tcl/Tkとは, インストールされるディレクトリ階層が異なるファイルが存在す
る.
相違があるファイルで重要なものは以下の2個であり, それぞれ以下の場所に
インストールされる.
ファイル名 インストール場所 デフォルトの場所
tkConfig.sh @prefix@/lib/tk@TK_VERSION@ @exec_prefix@/lib
tk.h @prefix@/include/tk@TK_VERSION@ @prefix@/include
なお, Tkのソースに含まれるヘッダファイル群は, すべて,
@prefix@/include/tk@TK_VERSION@
以下の階層にインストールするようにしているのは, Tclと同様である.
また,これは日本語版に限った話であるが, 日本語版tk8.0でも,オンラインマ
ニュアルページ(manファイル群)のインストールを行わないことにしている.
その理由はTcl8.0でのそれと同じである.
2. その他の相違点
Tcl/Tk は, Scriptics社によって保守されているが, インターネット上でも
comp.lang.tclを中心に保守が行われている. そして, そこでは, 正式なバー
ジョンではまだ修正されていないバグのfixも行われている. こうしたバグ報
告は,
http://www.cs.uoregon.edu/research/tcl/patch/
にまとめられている. いずれ, 本家にも反映されることが期待されるfixであ
るが, とりあえずja-tk-8.0 でも, これらのfixも一部独自に反映させること
にした. 従って, FreeBSDのports/packages版は, より安定して動作すること
が期待できるかもしれない.
また, オリジナルのTk8.0のports/packagesでは, TkMan-2.0のため? , Tom
Phelps氏のElide patchが含まれている. そのため, 日本語化Tkに対する
Elide patchをオリジナルのpatchをもとに作成して添付した. textウィジェッ
トのtagのオプションに-elideの指定を行えるはずである.